【ドッグトレーナー監修】大型犬用ベッドおすすめ|関節にやさしい選び方

8歳以上の大型犬の80%が、関節炎や股関節形成不全などのトラブルを抱えているといわれています。大きな体で毎日のお散歩、ボール遊び。大型犬はそのたびに関節へ大きな負担をかけているのです。

だからこそ大型犬への正しいベッド選びはとても重要。この記事では、大型犬へのベッド選びで失敗しやすいポイントや、おすすめのベッドをまとめました。ドッグトレーナーさん視点での関節ケアについても合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

大型犬に関節ケア用ベッドが必要な理由

大型犬は、体の大きさと体重そのものが関節に大きな負担をかけています。

とくに8歳以上の大型犬の約80%が、関節炎や股関節形成不全などの関節トラブルを抱えているともいわれており、日常の「睡眠環境」は健康と深く関わっています。大型犬にとって、寝ることはただの休息ではなく、体を回復させる大切な時間です。

大型犬の関節に負担がかかりやすい理由

大型犬は、次のような特徴を持っています。

体重が重く、関節に常に圧力がかかる
寝返りや立ち上がりの動作が大きい
肘や股関節など、体を支える部分に負担が集中しやすい

そのため、ベッドが薄かったり、柔らかすぎて深く沈み込んでしまうと、関節が床に当たってしまい、痛みや床ずれの原因になることもあります。

特にダメージを受けやすい部位

大型犬の場合、次の部分はとくに負担がかかりやすいとされています。

肘(ひじ)
股関節
肩関節

これらの部位は、寝ている間も体重を支え続けるため、クッション性の低いベッドではダメージが蓄積しやすくなります。

子犬の頃からのケアが将来を左右する

関節ケアは、シニア期になってから始めるものではありません。子犬のうちから関節にやさしい環境を整えてあげることが、将来の健康につながります。

適切なベッドを使うことで、

関節への負担を軽減できる
寝返りや起き上がりが楽になる
体へのストレスが減る

といったメリットが期待できます

大型犬が関節トラブルを起こしやすい原因とは

成長スピードの遅さ

大型犬は小型犬よりも成長スピードが遅く、小型犬が12カ月で成長を終えるのに対し、大型犬は18〜24カ月かかります。

骨の成長板が閉じるまでの期間が長いため、成長期に関節が不安定になりやすく、関節の痛みやズレが生じやすくなります。

体重の重さと遺伝

大型犬は小型犬よりも関節に大きな体重をかけて生活しています。私たち人間と同じように体重が重ければ重いほど、股関節・膝・肘にかかる負担が増えます

さらに大型犬の遺伝的要因も大きく、特にラブラドール、ゴールデンレトリーバー、ジャーマンシェパードは股関節形成不全や関節炎を起こしやすい傾向があります。

大型犬は、成長中の早い時期に去勢・避妊を行うと関節症を起こしやすい傾向があります。とはいえメスの大型犬に関しては、発情期前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍(乳がん)のリスクをほぼゼロにすることができるとも言われているので、避妊手術のタイミングは犬種や成長段階を考慮して、獣医さんと相談しながら判断しましょう。— Dr. Liza Cahn, DVM(獣医師)

大型犬の関節症|見逃してはいけない初期サイン

大型犬と暮らしていると「最近立ち上がるのが遅いな」「ベッドに登りにくそう」といった変化に気づくことがあるかもしれません。

大型犬はとても我慢強く、遊びたい、走りたい気持ちが強いと、痛みがあっても無理してしまうこともあります。小さな変化でも関節症の症状を早期発見して、愛犬の健康を守りましょう。

関節症の初期症状に見られる変化

初期症状は動き初めの足元に注意してみてあげましょう。歩いているうちに痛みに慣れて、症状が見られなくなることも多く、気づきにくくなります。しかし、これらのサインに気が付けるかどうかで、その後の健康に大きく影響してきます。

少し足を引きずるように歩く
朝起きた時、立ち上がる時の動き出しがぎこちない
ソファやベッドなど高さがあるものに登りにくそう

すぐ病院へ行くべき重症化のサイン

これらは重症化しているサインです。愛犬にとって非常につらい状況なので、すぐに獣医さんに診断してもらうことをおすすめします。

食欲不足
常に足を引きずる
ぐったりして起き上がらない
関節が腫れて熱を持っている

大型犬の関節ケアで大切なポイント

体重管理・食事・運動が関節に与える影響

適切な体重管理と運動管理は、関節症のケアにおいて最も重要です。肥満は関節に大きな負担をかけるため、日々の食事から適正体重を維持することを心がけましょう。

関節にやさしい寝床づくりの重要性

関節に負担をかけないためには、寝る場所の環境を整えることが大切です。硬すぎる床や、柔らかすぎるベッドは起き上がる際に関節に負担をかけてしまいます。愛犬の体格や寝相、体重に合わせたベッドを選びましょう。

大型犬ベッドおすすめの選び方|後悔しないための基本ポイント

大型犬のベッド選びでは、「洗いやすさ」「耐久性」「素材の心地よさ」の3つがとても大切です。大型犬は体が大きいぶんベッドも汚れやすく、体重で負担がかかりやすくすぐ壊れてしまうことも。見た目だけでなくベッドの素材や扱いやすさを重視しましょう。

大型犬のベッド選びで失敗しがちな3つの注意点

①洗いにくいベッドを買ってしまう

大型犬のベッド選びでよくある失敗のひとつが、「洗いにくいベッドを買ってしまうこと」です。大型犬は抜け毛も多く、ちょっとした粗相の掃除も大変です。

ベッドが洗いづらいタイプだと、汚れた瞬間にほぼ使い捨てになってしまうこともあります。

②噛み癖などに弱い素材

もうひとつ多いのが、「丈夫そうに見える」だけで選んでしまうこと。実際には生地が薄かったり、縫製が甘かったりして、やんちゃな子なら数日で穴が空いてしまうこともあります。

大型犬用だから丈夫そうと選ぶのではなく、素材や構造をきちんと見て選ぶことが大切です。

③柔らかすぎるベッド

ベッドの硬さや高さが合っていないと、関節に負担がかかり、寝姿勢が悪くなる原因にもなります。とくにシニア犬は深く沈むベッドだと起き上がりが難しくなり、痛みにつながることもあります。

低反発ウレタンや高密度フォームなどの体圧を均等に分散してくれる素材はとても優秀です。関節や筋肉にかかる力をやわらげ、自然な姿勢で眠れるようサポートしてくれます。

関連記事:【公式】 知っておくべきペットベッドの5つのこと – アンビエントラウンジ

ベッドのサイズ選び|体格・寝相

大型犬のベッド選びは、「体の大きさ」「寝相」「性格」の3つがヒントになります。

大型犬がゆったり眠れるベッドサイズの目安

まずは愛犬の体長を測りましょう。四つ足で立った状態で、鼻先から尻尾の付け根までを測り、その長さに約15〜30cm足してください。これがベッドの理想的な長さの目安です。

次に、犬の肩幅(最も広い部分)を測り、こちらも左右に15〜30cm足します。これがベッドの幅の目安になります。

ゴールデンレトリーバー/ラブラドール

ゴールデンレトリーバー / ラブラドールの体長は平均で90〜110cmほど。この場合は110〜140cmくらいの長さがあるベッドだと、ゆったりと寝れます。

グレートピレニーズのような超大型犬だと体長が120〜150cmほどになることもあり、170〜180cm前後のベッドが必要になります。

大型犬=大きいベッドが好き?

「大型犬=大きなベッドが好き」とは限りません。体をぎゅっと丸めて眠るタイプの子は、少し小さめのほうが安心することもあります。逆に怖がりさんや慎重な性格の子は、広めのスペースでしっかり体を支えられるほうが落ち着くことがあります。

このように、体のサイズだけでなく寝相・性格も合わせて考えることで、愛犬が本当に安心できるベッドの大きさが見えてきます。実際に座らせたり寝かせてみて、しっくり来る姿勢が取れるか見てあげるといいでしょう。

愛犬の体重を測ろう

犬用ベッドのサイズは犬の体重で分類されていることが多いです。ウェブサイトで購入を考えている場合は必ず愛犬の体重をもとに商品選びをしましょう。

子犬〜シニア犬まで|成長段階別ベッドサイズ選び

大型犬のベッド選びは、その子の成長ステージによってベッド選びの大切なポイントが変わります。

子犬(0〜1歳)

大型犬はぐんぐん成長し、生後1年で成犬の80%ほどの体重に到達します。そのため、子犬用の小さなベッドはほぼすぐ買い替えになります。初めから成犬サイズを選んでおくと安心です。

成犬期(1〜7歳)

体格も性格も安定し、明確な「好きな寝方」が決まってくる時期です。「体長+20〜30cm」のベッドサイズが基本ですが、実際の寝姿勢を基準に選ぶとぴったりのサイズに出会えます。

シニア期(7歳〜)

大型犬は年齢の影響を受けやすく、後ろ足の踏ん張りが弱くなる、立ち上がりに時間がかかるなどの変化が出てきます。

深く沈むベッドは起き上がりが大変になり、関節に負担をかけてしまうので、沈み込みが少なく安定力の高いベッドを選びましょう。またベッドの高さも低めのほうが上り下りしやすく関節にも優しい作りになっています。

寝方のクセで変わる理想のベッドサイズ

大型犬の寝姿勢は主に3つです。

へそ天(仰向け)タイプ

手足を大きく広げて寝るため、体長+30cm以上の余裕がほしいタイプ。ゴールデンレトリーバーやラブラドールなど、のびのび寝たい子に多いです。

横寝タイプ

体を横に倒してゆったり眠る姿勢で、必要なのは長さより幅。ベッドの幅が80〜100cmほどあると快適で、窮屈だと関節に負担がかかります。

丸まり寝タイプ

寒がりさんや控えめな性格の子に多く、あえて小さな空間でくるっと丸まるほうが安心します。体長+10〜15cmの少し小さめでも十分です。

関連記事:【公式】 犬の平均的な睡眠時間とは|年齢・犬種による違いについても解説 – アンビエントラウンジ

大型犬ベッドは季節で変えるべき?夏・冬の選び方

大型犬は体温が高く、体重によって熱がこもりやすいため、夏のベッド選びを間違えると熱中症リスクが上がってしまいます。

犬はほとんど汗をかけず、人と違って体温調節がとても苦手です。特に大型犬は体そのものが熱を持ちやすく、ベッドの中に熱がこもると、呼吸が荒くなるほど体温が上がってしまうこともあります。

気温25℃を超える夏場は、ただ寝ているだけで体温が上がってしまうこともあるため、素材選びはとても重要です。

夏用ベッドの選び方|熱中症対策が重要

ベッドの中に冷感ジェルパックを入れられるポケットがあるタイプは、より長時間にわたって涼しさが続きます。夏は黒毛の犬ほど熱を吸収しやすいため、冷却効果の高いベッドはより心強い存在です。

ただし、柔らかすぎるベッドは沈み込みが深くなり、かえって熱がこもりやすくなるため注意が必要です。

夏冬兼用は可能?季節ごとの使い分け方法

「夏も冬も同じベッドで大丈夫?」と気になる飼い主さんも多いかと思います。結論としては、一つのベッドで兼用は可能ですが、季節に合わせて“カバーを替える”のが最も適切です。

夏と冬では、大型犬に必要な睡眠環境が大きく異なります。

夏:熱を逃がす、通気性、冷感

冬:保温性、包まれ感、断熱性

特にシニア期に入ると体温を維持する力が弱くなり、冷えは関節痛を悪化させる原因になります。逆に夏は犬の体に熱がこもりやすくなり、熱中症リスクが高まります。

そのため季節ごとに、素材の違うベッドカバーを用意してあげましょう。

夏 : キルト/リネン/冷感カバー

冬 : ボア/フェイクファー/マイクロファイバー

特別に夏用・冬用のベッドを2つ買う必要はなく、カバーを季節で付け替えるだけで一年中快適に使えるというのが、もっとも現実的でコスパも良い方法です。

シニア犬の睡眠環境を改善するベッド選びのコツ

大型犬は寿命が短いと言われ、心配する飼い主さんも多いと思います。少しでも健康に、そして穏やかに過ごしてもらうために、シニア犬の睡眠環境は次の3つを意識しましょう。

沈み込みすぎない構造
安心して休める環境
清潔を保つ

特に老犬は粗相をしてしまうことが増えるため、替えカバーを2〜3枚用意しておくと洗濯のローテーションが楽になり、常に清潔な寝床を保てます。

清潔な環境は、皮膚トラブルの予防だけでなく、においによるストレス軽減にもつながります。

また、高さの低いベッドは、足腰が弱った犬でも無理なく乗り降りでき、転倒やケガのリスクを減らしてくれます。

こうした環境を整えることで、シニア犬の長い睡眠時間(1日16時間前後)が、より快適で、体にやさしい大切な回復時間になります 🐾

大型犬におすすめのベッド|関節ケア・耐久性・快適性で選ぶ

大型犬のベッド選びで重視したい「関節へのやさしさ」「壊れにくさ」「毎日の快適さ」。そのすべてを満たしてくれるのが、アンビエントラウンジのペットラウンジシリーズ

一般的な犬用ベッドとは異なり、人間用ソファと同等レベルの品質を採用しています。大型犬特有の悩みである「沈み込みすぎる」「すぐ破れる」「洗えない」「立ち上がりにくい」といった不満を、構造そのものから解決する設計になっています。