犬の平均的な睡眠時間とは|年齢・犬種による違いについても解説

「うちの犬、寝すぎ?」「急に睡眠時間が長くなったのは病気の症状?」と不安になる飼い主さんも多いはず。実は、犬の一般的な睡眠時間は12時間〜16時間と長く、特に子犬期や老犬(シニア期)はさらに多くの休息を必要とします。

今回は、チワワやダックスなどの犬種による睡眠時間の違い、病院へ行くべき危険なサインまで詳しく解説します。愛犬がぐっすり眠れる環境づくりの対策を知り、日々の健康維持に役立てましょう。

犬の平均的な睡眠時間と重要性

犬は犬種や年齢によって平均的な睡眠時間は変わりますが1日に12~15時間ほどの睡眠が必要と言われています。特に子犬や高齢犬は成長や疲労回復のために1日のうちの多くの時間を睡眠に使います。また犬にとって睡眠は以下のような役割があるといわれています。

体力の回復と元気の維持
免疫強化と予防
ストレスの軽減
新しいことを記憶する時間

犬にとって睡眠は、毎日を健康で穏やかに過ごすためにとても重要で、生活の質を左右する土台になります。

年齢による犬の睡眠時間の違い

犬も人間と同じように年齢によって必要とする睡眠時間が変わってきます。

子犬(0~1歳)

子犬は成長期に必要なエネルギーを蓄えるため、1日に約18時間~20時間の睡眠が必要です。またこの睡眠は、子犬の脳の発達にとても重要です。

生後3週間くらいまでの子犬は、母乳をもらう時以外はレム睡眠(浅い眠り)で1日中寝ています。生後4週間を超えると昼間の活動時間も増え、レム睡眠とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返し、成長とともに合計の睡眠時間は短くなっていきます。

成犬(1~7歳)

成犬は約12時間〜14時間ほどの睡眠を必要とします。1歳を過ぎた成犬は人間と同じように、昼は活動、夜間は休息というリズムで生活しています。

ただし、生活環境の変化やストレス、運動不足があると、このリズムが乱れて眠りが浅い状態になったり、夜中に何度も起きてしまうことがあります。日中にしっかり遊んで適度な運動をさせることが、睡眠の質の向上に繋がります。

老犬(7歳~)

7歳や8歳を過ぎたシニア犬は睡眠時間が長くなり、1日に約16時間~18時間の睡眠を必要とします。睡眠時間が増える原因は、加齢による体力の低下や、認知症といった健康問題が要因になります。

また、シニア犬になると免疫が弱まり病気にもかかりやすくなります。健康状態を定期的にチェックし、必要に応じては動物病院で医師に相談することが、長生きの秘訣です。

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犬種ごとの睡眠時間の目安

一般的に、大型犬のほうが小型犬より睡眠時間が長い傾向があるといわれています。ここでは、人気犬種の睡眠時間の目安と、その子の個性に合わせた過ごし方を紹介します。

小型犬

小型犬はエネルギー消費が少ない分、こまめな休憩(昼寝)が多いのが特徴です。

1日の中で数回に分けて眠り、合計で14時間前後の睡眠を摂ります。

トイプードル(12~16時間)

トイプードルは、12時間~16時間ほど眠る犬種です。トイプードルは狩猟犬としてのルーツを持つため、小型犬の中でもとても活発的な犬種です。

好奇心旺盛で一日中元気に動き回ることが多く、その分しっかりとした睡眠が必要になります。十分な休息を摂ることでストレスを防ぎ、健康的な行動パターンを保つことができます。

ミニチュアダックスフンド(11~15時間)

ミニチュアダックスフンドの睡眠時間は、11時間〜15時間とされています。

ドイツ生まれの犬種で、かつてはアナグマ狩りを手伝う猟犬として飼われていました。アナグマとの戦いで消耗したエネルギーを回復するために、たっぷりと睡眠をとる習性が身についたといわれています。

現在でも、その名残でよく寝る傾向があり、体を丸めて眠る姿がよく見られます。

チワワ(10~12時間)

チワワの睡眠時間は、10時間~12時間ほどです。小型犬で運動量も少なめなチワワは、体力を消耗しない傾向があるため睡眠時間が短い傾向にあります。

中型犬

中型犬は日中にしっかり活動し、夜に深い眠りをとるタイプが多いです。ストレスや運動不足があると、夜中に起きたり浅い眠りが増えることもあります。

柴犬(11~14時間)

柴犬は11時間〜14時間ほど眠る犬種です。警戒心が強いため、飼い主に対して非常に忠実です。

音や周囲の気配に敏感で、少しの物音でも反応することがあるので、クレートの中に毛布を敷くなど、安心できる場所が必要です。飼い主の近くに寝ることで安心感を得るタイプも多いので、寝る場所を観察して調整してあげましょう。

フレンチブルドッグ(12~14時間)

フレンチブルドッグは12時間〜14時間ほど眠る犬種です。陽気で愛嬌のある性格ですが、鼻の短い犬種(短頭種)のため呼吸器がやや弱く、特に暑さに弱いのが特徴です。

夏場は室温管理を徹底しないと、熱がこもって睡眠不足になることがあります。涼しい環境を整えてあげることで、質の良い睡眠を摂ることができます。

コーギー(12~14時間)

コーギーもフレンチブルドッグと同じで12時間~14時間ほど眠る犬種です。コーギーはスタミナ豊富で運動欲が高いため、連続した質の高い睡眠が欠かせません。

大型犬

大型犬は体の回復や関節への負担が大きいため、長時間の睡眠が必要です。

柔らかすぎず、体をしっかり支えるベッドを用意することが快眠のポイントになります。

ゴールデンレトリーバー(14~18時間)

大きな体で穏やかな性格のゴールデンレトリーバーは、14〜18時間と1日の大半を睡眠に費やす犬種です。

大型犬は小型犬・中型犬に比べて体のエネルギー消費が多く、少しの運動でも疲れやすい傾向があります。

そのため、日中の散歩や遊びの後はたっぷり眠ってエネルギーを回復します。関節への負担も大きいため、体をしっかり支えるベッドを選ぶことが重要です。

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犬の睡眠からわかる健康状態

ぐっすり眠る子犬

犬はもともと人間よりも睡眠時間が必要なため、多少長い程度なら問題ない場合がほとんどです。しかし極端に睡眠時間に変化が現れた場合は注意が必要です。

睡眠時間が短くなる原因

犬の睡眠時間がいつもより短いときは、次のような理由が考えられます。

生活環境が変わった(引っ越し・来客・新しいペットなど)
ストレスや不安を感じ、夜間も落ち着かない
運動量や刺激が多く、興奮が続く
気温が高く、寝苦しい

犬は繊細で、小さな変化でも眠りに影響を受けることがあります。

もし「最近あまり寝ていない」「落ち着かずに歩き回る」といった様子が見られる場合は、静かで安心できる場所を確保してあげましょう。

また犬のベッドを人の気配から離れた場所に置き、室温を快適に保つことで、自然と眠りの質が上がります。

またさみしがり屋のわんちゃんには隣で「大丈夫だよ」と声をかけ、ぐっすり眠れるようにサポートしてあげるのも効果的です。

睡眠時間が長くなる原因

年齢による変化
運動量の増加
季節の気候や気温の変化

「寝る時間が長い=問題」とは限りません。特にシニア犬になると体力が低下し、一日の大半を寝て過ごします。ただし、急に眠る時間が増えた・起きている時間の反応が鈍いときは、体調変化の可能性もあります。無理に起こさず、様子を見ながらケアしてあげましょう。

異常な睡眠パターンに注意

日中にずっと眠っていて、呼びかけても反応が鈍い
夜に何度も起きて落ち着かない
寝ている時間が急に長く・または短くなった

これらは脳や神経の不調、またはストレス・ホルモンバランスの乱れなどが原因のこともあります。 特に脳腫瘍や内分泌疾患、呼吸器系のトラブルなどでは、行動や睡眠に変化が現れることもあります。

睡眠時間の変化が続く、または「なんだかいつもと違う」と感じたら、一度病院で獣医さんに相談し、健康チェックを受けましょう。

犬が快適に眠れる環境の作り方

愛犬に十分な睡眠を取ってもらうためには、飼い主が快適な睡眠環境を作ってあげることが大切です。

①落ち着つける寝床を確保する

犬にとって心地よい寝床を作ってあげることで、リラックスして眠りやすくなります。人がいない場所を好む子もいれば、飼い主のそばで寝たい子もいます。初めは愛犬の毎日の行動を伺ってどこに寝床を作るか考えていきましょう。

②清潔感を保つ

実はキレイ好きな犬が多いことは知っていましたか?犬は寝床を清潔に保つ習性があり、寝床とトイレが近いと嫌がります。

また普段愛用しているベッドであってもベッドが汚れていたり、自分の抜け毛がついているとほかの場所に移動する様子も見られるんです。定期的にベッドを洗濯し、清潔を保つことは皮膚トラブルの予防にも繋がります。

③体に合ったサイズのベッドを選ぶ

睡眠環境を整えるのに最も重要なのがベッドです。ベッドが小さすぎると寝場所に余裕がなくなり、逆に大きすぎると安心感が欠ける場合もあります。

愛犬のベッドを選ぶ際は、体長+15~30㎝を目安に選んであげることで寝返りもできる十分なスペースを確保できます。

サイズ選び参考ページ:【公式】アンビエントラウンジ | 犬用

④適度な温度設定

犬が快適に過ごすことができるのは22度、湿度は50%とされています。室温25度、湿度60%を超えると熱中症のリスクが高まるので、理想的な室温を保ちましょう。

犬の生活習慣は飼い主に似る?

飼い主と寄り添って眠るコーギー

犬は飼い主と一緒に過ごす時間が長いため、生活リズムや睡眠パターンが自然と似てくることがあります。

「夜更かしが続くと犬もなかなか寝ない」「休日は一緒に朝寝坊している」など、思い当たることがある方も多いのではないでしょうか。犬は社会性の高い動物で、飼い主の行動をよく観察して生活リズムを合わせようとします。

飼い主が夜遅くまで起きていると、犬も一緒に起きて待つことが多い
朝早くから動く家庭では、犬も同じ時間に目を覚ます
スマホやテレビの明るい光、生活音も眠りの妨げになる

このように飼い主の生活リズムがそのまま犬の生活に反映されやすいのです。

なので犬が夜遅くまで起きてしまうときは、あなた自身も就寝時間を一定にしてあげたり、寝る前の1時間は照明を落とし、静かな雰囲気をつくってあげましょう。

犬の寝相から感情がわかる?

ぐっすり眠る子犬

愛犬の寝相って面白いですよね。「そんな寝相で寝にくくないの?」と思うことも。実は、その寝相から「今の気持ち」や「安心しているか」などを読み取れることがあります。

丸くなって寝ている場合(ドーナツ型)

丸まって寝ることは、体温を逃さないようにするための自然な寝方です。

これにより、外敵から身を守ることができると同時にすぐに動き出せる体勢を取っています。お腹を保護することもできるので、犬にとって落ち着ける寝方です。

横向きで寝る(サイドスリーパー)

横になって足を伸ばして寝る姿は、信頼と安心の証。お腹を少し見せる姿勢は、飼い主や環境を信頼してリラックスしているサインです。

この寝相で眠っているなら、愛犬は心身ともに落ち着いているといえます。

仰向け

お腹を出して仰向けに寝る姿は、犬にとって最も無防備な姿勢です。「この場所は安全」と心から感じているときにしか見せません。家の中でこの寝方をよくする犬は、安心しきっている幸せな状態です。

うつ伏せ

まるでライオンのように、前足を伸ばして頭をのせる「待機姿勢」で寝ているときは、軽い休憩モードです。

すぐに起き上がれるように構えており、完全に眠りには入っていません。周囲の音や動きに敏感なときや、家族が近くにいるときに見られます。

愛犬に理想のベッドで快眠を!

犬用ベッドに眠る大型犬

アンビエントラウンジのペットラウンジは、一般的な犬用ベッドとは違い、人間用ソファと同じ品質、3層構造のフィリングでしっかり身体を支えることが最大の特徴です。

カバーは取り外し可能で、洗濯機で丸洗いOK。お手入れにかかる時間もぐっと短縮できます。大切なわんちゃんの睡眠環境を整えて、毎日の健康を守りませんか?

記事監修者のプロフィール写真


ー監修者ー

村田アグネス彩(むらたあぐねすさや)株式会社ワンコ・ワークス 店長。年間約1万頭以上の犬を受け入れるケージフリーのペットホテル。現場での経験をもとに、「犬にとって本当に負担にならないか」「暮らしの中で無理なく使い続けられるか」という視点で、犬関連商品の監修にも携わっている。