寒い冬の季節、大切な愛猫が快適に眠るためには冬用の猫ベッドは欠かせません。ネコの性格や体調に合わせて、保温性の高いドーム型(ハウスタイプ)や、ふんわりとしたクッション・マット型など、最適なベッドの型を選ぶことが健康管理の上でも効果的です。
本記事では、猫用ベッドの人気アイテムや、寒さ対策のポイントについて、詳細に解説します。

この記事を書いた人▼
瓜生 たかよ
猫と暮らして27年。カナダで3年ほど暮らし現地では保護猫活動のスタッフ兼マーケティングを担当。
1. 猫の冬用ベッドと寒さ対策の重要性
猫は本来砂漠出身の動物で、暑さには比較的強い反面、寒さには非常に敏感です。冬の寒い環境は体力の消耗を招き、免疫力の低下に直結します。だからこそ冬用ベッドによる保温は快適さだけでなく、生命維持のための重要なカギとなります。
猫が寒さを感じているサイン
| サイン | 理由 |
|---|---|
| アンモニャイト (丸まって眠る) | 体表面積を最小限にして、 熱が逃げるのを防ぐ。 |
| 手足を体の下に隠す | 肉球などの毛が薄い部分から熱が逃げるのを防ぐ姿勢。 |
| 被毛を逆立てる (ふくらむ) | 毛の間に空気の層を作り、断熱材のような役割をさせて体温を保持している。 |
| シバリング (小刻みな震え) | 筋肉を収縮させることで、熱エネルギーを産生している。 |
| 飼い主や家電に 密着する | 他の熱源を利用して暖かさを確保しようとする。 |
通常、猫の平熱は38度から39度程度と人間より高いですが、室内温度が18度を下回ると、自分の体を温めようとこれらのサインが現れます。このとき、鼻先や耳の付け根が冷たくなっている場合は、自力での体温維持が限界に近い証拠です。
子猫やシニア猫が特に寒さに弱い理由
自力で体温を調節する能力が未発達な子猫や、加齢により代謝機能が低下したシニア猫にとって、冬の寒さは成猫以上に深刻な身体的リスクとなります。
■子猫(0~1歳)
子猫は成猫に比べて体重当たりの体表面積が広く、熱が逃げやすい上に、皮下脂肪が蓄えられていないため、外気温の影響をダイレクトに受けます。
■シニア猫(7歳~)
一方、7歳を超えたシニア期以降の猫は、筋肉量の減少により熱産生能力が低下し、一度体温が下がると回復するまでに多大なエネルギーを消費してしまいます。特に20度以下の環境では、シニア猫の関節痛が悪化しやすく、冷えによって活動量が減ることでさらに筋力が低下するという悪循環に陥ります。
このような場合愛猫が自力で温まるのを待つのではなく、保温機能のあるハウスベッドや、体温を反射するアルミシート内蔵の寝床を用意し、物理的に熱源を確保することが不可欠です。年齢に合わせた保温環境を用意し、体力の無駄な消耗を防ぎましょう。
冬の寒さが猫に与える身体的影響

冬の寒さによるストレスは、猫の自律神経を乱し免疫システムに負荷をかけます。
■血流の悪化
気温低下により血管が収縮し、内臓(特に消化器や泌尿器)への血の巡りが悪くなります。
■内臓機能の低下
冷えによって腸の動きが鈍くなり、便秘や下痢、食欲不振、嘔吐を招きやすくなります。
■飲水量の減少
寒さで活動量が減ると水を飲む回数も減り、尿が濃縮されることで腎臓や膀胱への負担が増大します。
冬に特に警戒すべき「3つの病気」
寒さと乾燥が引き金となり、冬は以下の疾患の発症・悪化リスクが急激に高まります。
■猫風邪
湿度が40%を下回ると喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスへの防御力が低下します。ヘルペスウイルス等が活性化し、くしゃみや発熱、食欲不振を引き起こします。
■下部尿路疾患
「トイレを我慢する」「水不足」が重なり、膀胱炎や尿管結石のリスクが増大します。特におしっこが出なくなる「尿閉」は命に関わるため、冬の寒さ対策は必須です。
■関節炎の悪化
寒さで筋肉が固まることで、シニア猫などに多い関節痛の痛みが強まり、さらに活動量が低下するという悪循環に陥ります。
室内温度を22度~25度程度の適温に室内を保つことでこれらの冬の病気リスクを大幅に軽減できます。愛猫が「いつでも暖かい場所で休める」という安心感を得られるような寝床を整えてあげましょう。
2.猫が快適に過ごせる冬の寝床づくり
冬の寒さに負けない寝床づくりは、猫の習性に寄り添うことが重要です。ここでは寒さ対策のポイントを解説します。
①理想の温度・湿度をキープする
■温度管理
エアコンだけでなく、湯たんぽやペットヒーターを併用して、猫自身が体温調節しやすい環境を作りましょう。
■湿度の重要性
湿度が40%を切ると鼻や喉の粘膜が乾燥し、猫風邪などのウイルス感染リスクが高まります。加湿器を活用し、50〜60%の湿度を維持することで、呼吸器の健康を守ります。
② 寝床の配置を工夫する(場所選び)
どんなに暖かいベッドでも、置き場所が悪いとその効果は半減してしまいます。
■床冷え対策
暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は床付近に滞留します。ベッドを床に直置きせず、マットやラグを敷いたり、少し高さのあるステップの上に設置したりするだけで、体感温度は劇的に変わります。
■窓際を避ける
夜間の窓際は「コールドドラフト」と呼ばれる冷たい気流が発生します。寝床は部屋の中央寄りや、隙間風の入らない壁際に配置するのがベストです。
3. 猫の冬用ベッド選び3つのポイント
冬用ベッド選びで重要なのは、猫の性格や好みに合わせること。そして保温性、形状による安心感、長期使用に耐える衛生面の3項目を軸に選ぶことで、購入後の「使ってくれない」という失敗を防ぐことができます。
①ふわふわの保温性高い素材
冬の猫用ベッド選びで最も重視したいのは、何よりも「保温性」です。また、単に暖かいだけでなく柔らかなふかふか素材は猫のふみふみ欲を掻き立てるので非常に重要です。猫が前足で交互に踏みしめる「ふみふみ」する行動は、母猫を思い出してリラックスしたり、深い安心感を得たりするための大切な習慣なんです。
■羊毛・フリース・起毛生地
空気をたっぷり含み、暖かさを逃さないのが最大の特長です。柔らかな肌触りが猫の安心感を高め、包み込まれるような心地よさを提供します。
■コーデュロイ
主にドーム型ベッドの外側などに使用されることが多い素材です。凹凸のある生地が空気の層を作るため、見た目におしゃれなだけでなく保温性が極めて高く、内部の暖かな空間をしっかりキープしてくれます。
■ポリエステルと綿の組み合わせ
毛足の長い生地の中にたっぷりと綿が入っているタイプは、クッション性が高く、猫に人気の定番素材です。肌触りの良さと適度な沈み込みが、猫の体にフィットして体温を保持します。
②猫の性格・気分でベッド型を選ぶ
猫によって「開放的に過ごしたい」のか「包まれて安心したい」のか、好みはバラバラです。愛猫の普段の様子を思い浮かべながら、最適なタイプを見つけてください。
| ベッドタイプ | おすすめ猫 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドーム型(ハウス) | 寒がり・慎重・怖がり | 自らの体温で中が暖まりやすく、誰にも邪魔されない隠れ家になる |
| ハンモック型 | 活動的・外を眺めるのが好き | 開放的で高い場所に設置でき、のびのびと過ごしながら深い眠りも両立 |
| ドーナツ型(丸型) | 甘えん坊・ 丸まって寝る子 | 縁(ヘリ)に「あごのせ」ができ、体にフィットする包容力でリラックスできる |
| 平型(マット・クッション) | 遊び好き ・アクティブ | 形状が自由で噛んだり振ったりして遊べ、少し「ひと休み」したい時に最適 |
■ドーム型

特徴: 入口以外が囲まれており、熱がこもりやすく保温性に優れています。落ち着いた空間が好きな猫におすすめです。狭い場所を好み、ひと目を気にせず「ぐっすり眠りたい」という気分の時に最適です。
■ハンモック型

特徴 : 高い位置に設置できることが多く、視界が開けていて通気性も確保できます。活動的で外を眺めて過ごしたい愛猫におすすめです。周囲の状況を把握しながら、「開放感でのびのびしたい」かつ「ぐっすり眠りたい」という欲求を同時に満たします。
■ドーナツ型

特徴 : あごのせがしやすく、体にフィットする包容力があります。丸くなって休むのが好きな愛猫におすすめです。「包容感でリラックスしたい」けれど、深い眠りというよりは「ひと休みしたい」という穏やかな休息時間に向いています。
■平型マット

特徴 : のびのびと過ごせる開放的なタイプ。噛んだり引っ張ったりしやすいシンプルな形です。噛んだり振って遊ぶのが好きな猫におすすめです。「開放感でのびのびしたい」活発な気分の時や、遊びの延長で少し「ひと休みしたい」というアクティブな猫にぴったりです。
③ライフスタイルで変える猫用ベッド
■ケージ飼いの時間が長い
ケージの限られたスペースに収まるコンパクトな正方形タイプや、空間を有効活用できるケージ吊り下げ式のハンモックが適しています。
■日中お留守番が多い
電気を使わない自己発熱・蓄熱素材のベッドを選びましょう。万が一の停電やコード事故の心配がなく、飼い主が不在の間も一定の暖かさをキープできます。
④お手入れのしやすさと清潔感
汚れやニオイを防ぐため、洗濯機で丸ごと洗える、あるいはカバーが脱着できるタイプがおすすめです。中綿が寄りにくい丈夫な造りか、底面に滑り止めがついているかも比較のポイントです。
4. 猫用湯たんぽやヒーターの安全対策
電気グッズや湯たんぽは強力な味方ですが、使い方を誤ると事故に直結します。猫の特性を理解した上での徹底した安全管理が、快適な冬を支えます。
低温やけどを防ぐための注意点
湯たんぽやペット用ヒーターを使用する際、最も警戒すべきは「低温やけど」です。人間が「少し暖かい」と感じる40度程度の温度であっても、同じ部位に数時間触れ続けることで、皮膚の深い組織まで熱が浸透し、火傷を起こすことがあります。
特に猫は痛みに対して我慢強く、また被毛があるため異変に気づきにくいです。必ず厚手の専用カバーやブランケットを巻き、猫の肌に熱源が直接触れないようにしてください。
また、ベッドの全域を熱源にせず、必ず「逃げ場(熱がないスペース)」を作っておくことが解決策となります。
コード噛みつき防止!電気グッズの安全対策
特に子猫にとって、電気コードは絶好の「噛み応えがあるおもちゃ」に見えてしまい、感電や火災の重大なリスクとなります。
冬用の電気マットやペットヒーターを導入する際は、必ずコードが金属製や硬質プラスチックのスパイラルチューブで保護されている「ペット専用設計」の製品を選んでください。
電源不要で暖かい!エコな防寒グッズの活用術
外出中や停電時など、電気を使えない場面でも愛猫を暖めることができる「エコな防寒グッズ」を活用しましょう。
■自己発熱アルミシート

100円ショップでも購入できるアルミシート。ベッドのクッションの下に敷くだけで、電源なしでも床からの冷気を遮断し、自身の体温を有効活用して寝床を温めることができます。
■ジェル状湯たんぽ(レンジ加熱)

また、レンジで加熱するタイプのジェル状湯たんぽや、小豆を使った保温枕は、徐々に温度が下がっていく特性があるため、低温やけどのリスクを最小限に抑えつつ、入眠時の暖かさを確保するのに最適です。
■ダンボールの中にベッドを入れる

段ボールの中にベッドを入れるだけでも、段ボールの空気層が断熱材として機能し、保温性が格段に向上します。電気代を抑えつつ、災害時にも役立つこれらの知恵を組み合わせることで、どんな状況下でも愛猫に「暖かい場所」を継続して提供することが可能になります。
5.猫の冬用ベッドおすすめ

オールシーズン対応の高品質なペット用品として、人気なのがアンビエントラウンジのペットラウンジシリーズ。ペットラウンジは、一般的な猫用ベッドとは異なり、人間用ソファと同等レベルの品質を採用し、最高級のふかふかを提供してくれます。
■ふわふわで包み込む寝心地
■カバーが取り外しできて洗濯機で丸洗いOK
■通気性を保ちやすくノミ対策できる
■丈夫で壊れない設計
■夏・冬用のカバーが豊富で一年中快適
日本製の猫ベッドで60日返品保証が付いているのも嬉しいポイントです。
6. 冬用ベッドで愛猫に快適な寝床を
寒さ対策は、愛猫の健康を守る飼い主さんからの最高のプレゼントです。年齢、性格、好みに合わせた最適な空間を整えてあげましょう。
愛猫が暖かな環境で幸せそうに眠る姿は、暮らしに彩りを与えてくれます。本記事が、あなたとペットの冬の快適な暮らしのヒントになれば幸いです。